宗教指導者が最先端の技術を使っているイメージはないかもしれませんが、ラビ・ヨッシ・リプスカー(Rabbi Yossi Lipsker)はこの考え方に挑んでいます。ボストン地区の Chabad of the North Shore の理事であり創設者でもある彼は,フェイスブックでのライブストリーミングから Twitter やインスタグラムでのコミュニティとのやりとりまで,何年もかけてバーチャルにおける存在感を高めてきました。彼は自身のことを「まだ初心者」と謙遜していますが、社会的距離を置きながらもコミュニティとの関わりを持ち続けるために、新しいテクノロジーを取り入れています。
3 月にコロナウイスルのパンデミックが宣言されて以来、ヨッシ・リプスカーさんはコミュニティ内のあらゆる種類の伝統的な交流の開催に際し、バーチャル会議を利用してきました。葬儀を進行し、幼稚園の卒業式を見届け、さらには Zoom を通じた 2 回の割礼において名前を授けました。
テクノロジーは影響力を与えるための手段です。
リプスカーさんはこの秋のユダヤ教の新年を祝うための準備に奔走していました。祝日の間はデジタルメディアの使用を禁止する厳しい規則があるため、祝日前後のお祝いで mmhmm を利用する準備をしています。彼は mmhmm を「普通のセミナーを特別なものにする」のに役立つ、「たくさんの背景画を備えた素晴らしいステージ 」と認識しています。
彼は最近「On Ramp to the High Holidays」と呼ばれる一連の Zoom 講義の中で、エルサレムの西の壁を自分の背景にするため mmhmm を使いました。「すごくうまくいきました。みなさんからメッセージをもらい、講義の雰囲気が良かったと言っていただけました。これまでのような普通の Zoom でのやりとりとは違うものでした。」
これまでのような普通の Zoom でのやりとりとは違うものでした。
リップスカーさんは現在、このようなバーチャルな集まりを、ラビ(ユダヤ教の聖職者)としての最重要課題の一つである「今いる環境を推し進めて、本来以上のものを提供できるかどうかを見極める」ことに取り組むための手段として利用しています。
感情に訴えるようなメッセージを伝えている時に、参加者がカメラを前にしてピザを食べる姿が目に入ることもあります。(一部の人は「デジタル礼儀作法」を急速に学ばなければならないかもしれませんね、と彼は笑います。)しかし、それは彼にとっても新しい扉を開きました。例えば、完全にバーチャルで執り行うことで、葬儀に世界中から参列できるという他に類を見ない追悼方法が可能となったのです。
彼は「私がしていることで重要なのは、一度終われば、それで終わりである、ということです。でもバーチャルな葬儀をしてみて、もう少し長く一緒にいたいと思いました。こんな気持ちになったのは初めてです」と言います。
コロナウイルスは多くの物理的なコミュニケーションを断ち切ってしまいました。リップスカーさんはパンデミックは自らの内側をよく見つめ直す機会であるととらえ、mmhmm のようなツールを使って世界に良いものを生み出す機会だと考えています。再び人々が対面で会うことができるようになっても、彼はバーチャルミーティングの開催を続けていく予定です。
「神学的に、そこには強力な何かがあり、そして、ある意味、違った方法で人々を結びつけるために利用される必要があり、待っていたのだと信じています。」
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(このインタビューは実際の発言を編集したものです。)