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どこでも働ける mmhmm:Matt Tonkin の場合

Madeleine Dalton

2023年7月7日

mmhmm の Mac プラットフォーム・リード・エンジニア、Matt Tonkin をご紹介します。リモートワークをより良くするツールを創ることを使命とする彼は、最高の生活ができる場所で暮らし、最高の仕事ができる場所で働くという目標を、デジタルノマドとして少し違った形で体現しています。

生い立ちについて教えてください。

オーストラリアの内陸部(アウトバック)にある、とても小さな田舎町で育ちました。実家の家業は牡蠣の養殖場でした。高校には 50 人くらいの生徒がいたと思います。自分のようにコンピューターや数学が好きなものにとって、この環境はあまり適していません。全寮制の高校に入るか、電話か短波ラジオを使った遠隔授業のどちらかを選ぶことになりました。これは物理的に学校に通えない人のために作られたシステムです。でも、学校に数学の先生がいなかったら、電話で授業を受けざるを得ません。あまり魅力的ではありませんでした。

勉強と仕事を続けるために何度か国内を転々としましたが、最終的にはフルタイムの Mac エンジニアの仕事をするためにアメリカに引っ越すことになりました。つまり、私は、教育を受けるため、そして、自分のやりたい仕事に就くために、仕方なく引っ越しをしてきたというバックグラウンドを持っています。

現在はどこを拠点にしていますか?

何らかの形でリモートワークを始めて今年で 10 年目になります。少し前に、私のパートナーもリモートワークを始めることができました。そして、私たちがどこにいるかについて、誰も気にしていないことに気づいたのです。私たちはしばらくの間、完全なノマド生活をしていました。今はハイブリッドなスケジュールを組んでいます。夏の間はオーストラリアのアデレードに住み、それ以外は生活や仕事の都合でどこへでも行きます。

今はメキシコのオアハカにいます。今回で 3 度目ですが、大好きな場所です。

mmhmm でのあなたの仕事内容とチームについて教えてください。

私は mmhmm のベータ版を作ったオリジナルのエンジニアの一人です。Mac プラットフォームのリード・エンジニアというのが一番わかりやすいでしょうか。日々、Mac 向け mmhmm のエンジニアリングの指揮をしています。

私たちのチームは、mmhmm デスクトップと mmhmm Studio に携わる数人で構成されていますが、チームは地理的に分散しています。私はオーストラリアを拠点にすることもありますし、アメリカの西海岸や東海岸、ヨーロッパ各地にもスタッフがいます。一緒に仕事をしている最も重要なサポートスタッフの何人かはアジアにいます。つまり、非常に分散したチームです。私たちは非同期コミュニケーションに頼らざるを得ません。オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパの間で同期ミーティングをするのは困難です。

あなたの仕事での目標は何ですか?

シンプルなことです。私がしなければならなかったような妥協を、人々がしなくて済むようにしたいと思っています。子供たちには、700 キロも離れた場所に引っ越さなくても教育を受けさせたいし、州や国を移らなくてもいいような仕事に就いてほしい。それが重要だと思います。世界には多くの機会があり、これらのツールはそういったギャップを埋めるためのものです。

「最高の人生を送れる場所で生活し、最高の仕事ができる場所で働く」という、オフィス外ライフスタイルで生きるためにはどうしたらいいと思いますか?

自分はちょっとそこにひねりを加えたいですね。「どこか好きなところ」に住めるよりも、「どこにでも」住めることのほうがいい、と思っています。好きな場所を選んで、そこへ行き、好きなように暮らし、世界中に存在するコミュニティについてもっと深く知ることができる。私のパートナーは、こうしているときはいつも「とても満たされている気分だ」と言います。(仕事がつらくて)休暇を常に心待ちにしていることはありません。もちろん休暇を取るのも楽しいけれど、私たちのような生き方をしていると、仕事をしている間もつらくないのです。他の人たちにもそうした生き方をして欲しい。それをお手伝いができる仕事ができるというのは、幸せなことだと思っています。

分散型ワークやリモートワークに興味がある人へのアドバイスをお願いします。

自分の限界を先入観で決めつけないでください。私は、1 つの場所にいることを義務とは感じません。オフィスにいなければならないという義務感もない。立派なオフィスがあっても、9 時から 5 時まで働かなければならないということはない。じっくり考えた後、週末に最高の仕事をすることもあります。つまり、仕事に対する堅苦しさを取り除いているんですね。「オフィスにいたときと同じ生活を送っている。ただ、それを家でやっているだけ。」と言いたいところですが、個人的にはそれは最低のやり方だと思います。リモートワークにはたくさんの利点があります。あなたが最高の仕事をしていれば、それ以外のことは誰も疑問に思いません。ですから、たまたま旅行中だからとか、コーヒーショップにいるからとか、そういう理由で、「仕事をしていないと思われるのではないだろうか」という不安を持たないでほしい。最高の仕事をすることに集中し、最高の仕事をする方法を中心に生活を構成するのです。

mmhmm について、みんなが知っておくべきと思うことは何かありますか?

mmhmm を創っているのが、実際にこの問題を真剣に考えている人たちのグループだということを知ってもらうことが重要だと思います。多くの mmhmm の社員にとって、これは単なる仕事ではありません。私にとっても、もちろん同じです。高い目的意識を持ってやっていることですが、常にうまくいくとは限りません。それでも、mmhmm は、リモートで生活し、リモートで働くことを望み、そのための最高のツールを作りたいと思っている人たちによって作られていることを知ってほしい。ビデオというツールは、私たちが本当に情熱を持って深く関わっているものですが、それ以上に、私たちが mmhmm で実践している働き方、生き方が、他の人たちにも可能になるようにすることを重要視しています。