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mmhmm でグリーンスクリーンを最大限に活用

Team mmhmm

2025年3月28日

大事なビデオ会議の最中、肩越しに謎の影が現れたり、背後に家族が横切るのが映ってしまったりしたことはありませんか? これは、ビデオアプリがあなたとあなた以外の背景を正しく区別できないときに発生します。mmhmm ではもちろんのこと、アプリ開発者はこうした問題を取り除く技術を日々向上させています。ですが、シンプルな方法でこうした問題を即座に、そして完全になくすことができます。それがグリーンスクリーンです。

プロのスタジオでは、ニュースキャスターをバーチャル背景に配置したり、俳優を架空の世界に連れて行ったりするため、長年グリーンスクリーンが使われてきました。仕組みはシンプル。複雑な背景の代わりに明るい緑の単色背景を使用することで、ビデオアプリが人物の輪郭を正確に認識できるようになります。

グリーンスクリーンと適切な照明を組み合わせることで、バーチャル背景の使用時やスライドを肩越しに映しながらプレゼンテーションを行う際に、より鮮明でプロフェッショナルな映像を実現できます。ここではその方法をご紹介しましょう。

Person waving with real room and background in two halves

「スタジオ」の準備

グリーンスクリーンは場所を取りますので、専用スペースを確保しましょう。照明条件を最大限コントロールできるエリアを選ぶことが重要です。

グリーンスクリーンにはさまざまな種類のものがありますが、独立したスタンド型のものが最も使いやすいでしょう。スペースが限られている場合は、椅子に取り付けるポップアップ式のスクリーンを試すのも一つの方法ですが、スクリーンが頭の近くになるため、影が映り込む可能性があります。低予算で済ませたい場合は、緑の布を壁に掛ける方法もあります。どのタイプを使用する場合でも、シワがなくピンと張った状態にすることが大切です。

Two kinds of green screens

mmhmm の設定

グリーンスクリーンを設置したら、mmhmm アプリ右側にあるプレゼンターパネルの「実際の背景」を「非表示」に変更します。次に、mmhmm にある数百の背景の中から、動画の雰囲気や内容に合ったものを選択し、以下の設定を行います。

Close-up view of a cursor hovering over the green screen settings in the mmhmm app
  • mmhmm の’画面右側にあるパネルで「実際の背景」が「非表示」になっていることを確認
  • 右下のカメラ設定ドロップダウンメニューをクリックし、「グリーンスクリーン使用」を選択
  • 「自動調整」をクリックすると、mmhmm が最適なグリーンスクリーン設定に調整

仕上がりが不自然な場合、グリーンスクリーンの色としきい値の割合を手動で調整できます。

  • 「自動調整」の選択を解除
  • 「カラー」でスクリーンカラーを選択。緑か青のデフォルト設定を選ぶか、カラーピッカーで特定の色を選択
  • 「しきい値」スライダーを左右に動かして、グリーンスクリーンの検出感度を調整。これにより、mmhmm がグリーンスクリーンの暗い部分と明るい部分を認識しやすくなります

最適な設定を見つけるまで試行錯誤して、はっきりとした輪郭と肌・服の色を実現しましょう。

プロ向けヒント: 自分の輪郭の周りに緑の輪郭(「グリーンスクリーンスピル」と呼ばれます)が発生する場合、グリーンスクリーンではなく自分の方により多くの光が当たるよう照明を調整し、mmhmm の「しきい値」設定を調整してください。

照明の基本

グリーンスクリーンを効果的に使うには、光が均一に当たっていることが不可欠です。通常の明るい部屋でも mmhmm には十分なはずですが、追加の光源を使うことで映像の質をさらに向上させることができます。

プロの撮影でよく使われる「3 点照明」は、主光源(キーライト)、補助光源(フィルライト)、逆光源(バックライト)の 3 つの光源を活用する基本的なテクニックです。このテクニックは、あなたをしっかりと照らし、影を抑えながらも、グリーンスクリーンからあなたを分離し、きれいな輪郭を得るために不可欠な要素です。

Diagram of how to light a subject with key light, back light, and fill light

キーライト(主光源)

主な光源として、顔の正面ではなく 45 度の角度から照らします。キーライトを横にずらすことで、まぶしすぎず、自然な光を顔に当てることができます。

フィルライト(補助光源)

キーライトの反対側に配置し、2 つ目の柔らかい光を当てることで、影のバランスをとります。コントラストを抑え、顔全体を均一に明るくします。この光を弱くするか、フィルライトの前にディフューザーを置くと、よりソフトで美しい効果が得られます。

バックライト(逆光源)

3 つ目の光源は、あなたの後頭部や肩のあたりを照らすように、あなたのやや後方から横にずらして配置します。この光源はシルエットを強調し、奥行き感を与えます。

以下の動画では、3 点照明のテクニックを実際に見ることができます。(YouTube で見ると日本語字幕をオンにしてご覧いただけます。)

その他の照明オプション

3 点照明は効果的ですが、ある程度のスペースと投資が必要です。スペースに余裕がない場合は、Elgato Key Light Neo のような小型ライトを使用したり、カメラの周囲にリングライトを配置したりするとよいでしょう。

3 点照明よりもクリエイティブな照明を試したいという方は、以下の動画で印象的な見た目を作り上げる 4 つの方法を紹介しています。(YouTube で見ると日本語字幕をオンにしてご覧いただけます。)

グリーンスクリーンなしでも mmhmm なら大丈夫

グリーンスクリーンをお持ちでない方もご心配なく。mmhmm はバーチャルグリーンスクリーンとして機能します。「実際の背景」設定を使えば、輪郭をくっきりとさせたり、背景をぼかしたり、色調を変更したり、完全に削除したりできます。グリーンスクリーンのように完璧ではありませんが、どこでもワンクリックで背景をコントロールできます。