壮大なアイデアを説明するのは難しいものです。アイデアがどれほど素晴らしくても、それを共有しようとすると、相手が無表情になったり、気まずい沈黙が流れたり、あるいは最悪の場合、「もう一度説明してもらえますか？」と言われたり。
それは、あなたのせいでもアイデアそのもののせいでもありません。あなたの話すストーリーのせいです。
ジェフ・ベゾス氏は、かつて、「物事を相手に説明することはできるが、相手に完全に理解させることはできない」と述べています。つまり、明確なコミュニケーションが重要です。相手に伝わらないのであれば、伝え方を考え直す必要があります。
mmhmm を活用すれば、どんなに抽象的で複雑なアイデアでも、明確で魅力的なプレゼンテーションに変えることができます。
ここでは、複雑なアイデアを理解しやすくし、分かりにくいプレゼンを魅力的なプレゼンに変えるための動画ツールやテクニックをご紹介します。
ビジュアルをシンプルにして、焦点を明確に
百聞は一見に如かず、 ということわざがあります。複雑なアイデアを伝えるには、明確なビジュアルが必要。ここで重要なのは「明確であること」です。テキストや情報がごちゃごちゃと詰め込まれたスライドは、字幕とテロップ、そして副音声解説が同時に流れるテレビ番組を見るようなもの。つまり、情報過多で、結局何も伝わりません。
ここでは、mmhmm を活用して、ビジュアルをシンプルにする方法を紹介します。
スライドを整理：新しい製品デザインをチームにプレゼンするとします。仕様書やグラフ、説明文で埋め尽くされたスライドでチームを圧倒するのではなく、スライド 1 枚につき 1 つのアイデア。例えば、「洗練された新しいインターフェイス」「際立った機能」などに焦点を当て、そのエッセンスを絞り込みます。クリーンでミニマリスト的なレイアウトに、大胆なビジュアルと最小限のテキストを組み合わせ、見る側の注目を誘導します。
慎重に背景を選択：良い背景は、注意を逸らさせることなく、舞台の雰囲気を整えることができます。実際の背景に色合いやぼかしを加えて、あなた自身とコンテンツを前面に押し出すか、あるいは、mmhmm のバーチャル背景を試してみましょう。どんな状況にもぴったりな背景が見つかるはず。例えば、スッキリとしたホワイトボードの背景はブレインストーミングに、近未来的なインターフェースはハイテクを駆使したアイデアにぴったりです。
オーバーレイを活用：プレゼンを録画する場合、適切なタイミングでテキストや画像をオーバーレイさせると、重要なポイントを強調できます。mmhmm のオーバーレイとは、あなたが話している間に、フルスクリーンで表示されるタイトルカードやビジュアルのことです。本当に重要なことを強調するのに最適な方法です。
余計なノイズを排除し、視聴者の注目を適切に誘導することで、単にビジュアル的に見栄えが良いだけでなく、アイデアの伝わりやすさを向上させることができます。
データを見せるだけでなく、ストーリーを語る
データは説得力がありますが、生の数値やグラフだけでは不十分です。それらは食材のようなもので、料理には必要ではありますが、そのままでは美味しくありません。刻んで調理し、いくつかのスパイスを加えてこそ、食欲をそそる料理になります。さらに、データの洪水で見る側を混乱させると、即座に精神的なシャットダウンが発生します。
データを定着させるのは、それを軸にしたストーリーです。mmhmm を使えば、明確で説得力のあるデータ主導のストーリーを語ることができます。その方法をご紹介しましょう。
コンテンツの戦略的配置：見込み客にマーケティング戦略を売り込むとき、詳細な ROI 比較のグラフに注目してもらうとします。グラフを大きく表示しながら、自分は画面の端に移動する ことで、視聴者の注目を適切に誘導できます。あなたの主張をサポートする数字から注意を引き離すことなく、あなたの声と身振り手振りによってより細かい文脈を加えることが可能になります。
具体的に指摘：時には、複雑なデータを理解しやすくするために、徹底的に努力する必要があるでしょう。スライドから離れたところでプレゼンするのではなく、スライドの一部になってしまいましょう。mmhmm を使えば、文字通りプレゼンに没入できます。視聴者の注意を誘導するために、自分自身の映像をコンテンツの中に埋め込んで大きさを変えたり、透明度を上げ下げしたりしましょう。特定の数字を強調したいときには、それを指差したり。トレンドを説明したいときには、グラフ上の特定ポイントに移動して解説したり。
データの意味を説明：「これがグラフです」と言うだけでは何も伝わりません。このグラフが何を意味するのかを伝えましょう。ストーリーを見つけだし、それを前面に押し出します。さらに、傾向、パターン、例外などを分析し、全体像につなげます。あなたの分析がデータに命を吹き込むのです。
プロ向けヒント：超複雑な数字に入り込む場合は、透明度のスライダーを使って背景に溶け込み、シーンの一部に残りつつあなたが発見したことを語りましょう。これぞ、ネクストレベルのストーリーテリング。
複雑なアイデアを明確にする 3 つのストーリーテリングテクニック
優れたストーリーテリングは、人気の映画やテレビ番組、人気ユーチューバーだけのものではありません。抽象的な概念を「なるほど！」の瞬間に変える、3 つのシンプルなストーリーテリングのテクニックをご紹介します。
「ビフォー・アフター」で伝える
「大改造!!劇的ビフォーアフター」というテレビ番組をご存知でしょうか。人々は変身ストーリーが大好きです。問題（ビフォー）と、あなたのアイデアがそれをどう解決する・したか（アフター）を示しましょう。例えば
- ビフォー：これまで、顧客はサポートを受けるため、長時間待たされていた
- アフター：合理的なプロセスの導入で、待ち時間を半分に短縮
実証済みのストーリーテリング・フレームワークを使いシーンを設定し、課題を浮き彫りにし、何が変化したのかを説明します。また、コンテンツを mmhmm で構成し、変化を視覚的に説明。画面分割レイアウトで、コントラストを際立たせることができます。
ビジョナリー・ジャーニー
繰り返し発生するボトルネックを解決するために、新しいワークフローをチームに提案するとします。親しみやすい質問や課題から始め、あなたのプロセスを段階的に説明し、最後に解決策を提示します。
- 関連する画像を使って、旅（ジャーニー）の各ステップを説明
- 重要なポイントを説明するために画面上に自分の映像を映し、プレゼンをもっとパーソナルなものに
「もしも」のシナリオ
「もしも」のシナリオは、前述のビジョナリー・ジャーニーとはまた違った形で想像力をかき立てます。目標に沿った仮定の状況を提示し、聞き手がその状況に自分自身を重ね合わせられるような詳細を盛り込み、あなたのアイデアに人々の興味を惹きつけます。
例えば、 「品質を犠牲にすることなく、製造コストを 30％ 削減できるとしたら？」と言われて、「もっと聞きたい！」と思わない人はいないでしょう。
自信を持ってメッセージを持ち帰ってもらうため、最後にまとめる
ビデオ会議でライブでプレゼンを行う場合でも、事前録画の動画を共有する場合でも、興味の勢いを逃してはいけません。要点を再度説明し、次のステップの概要を示す簡単な要約でプレゼンを締めくくりましょう。
- 視聴者への感謝：まず、視聴者の時間と関心に感謝することから始めましょう。
- 簡単明快な要約：重要なポイントはできるだけ簡潔にまとめましょう。
- 明確な行動を呼びかけて終了：フォローアップミーティングの日程調整、資料の確認、提案の承認など、次のステップをわかりやすくし、行動しやすくしましょう。
複雑なアイデアを説明するのは簡単なことではありませんが、コツさえわかっていれば不可能なことではありません。mmhmm には、あなたのアイデアを際立たせるために必要なものがすべて揃っています。
