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クリスチャン・ハントさん:mmhmm が行動科学をコンプライアンスに結びつける方法

Ganda Suthivarakom

2021年1月28日

企業における大きなミス、恥ずかしいミスは、多くの場合、個々の人間の意思決定に起因しています。これが、クリスチャン・ハント(Christian Hunt)さんが経営するロンドンのコンプライアンス会社、Human Risk の背後にある理論です。以前は金融サービス規制当局に身を置き、またコンプライアンス・オフィサーでもあった彼は、企業が従業員に対して、どんなに脅迫されたとしても倫理的で思慮深い行動をするよう奨励する活動への支援に情熱を注いでいます。

しかし、人々に正しいことをするように教えることは、規制の細部に注意を払ってもらうことを意味します。ハントさんがクライアントに mmhmm を紹介するのはそのためです。スライドの単調さから人々を解放し、人々の興味を引き続ける方法を広められるからです。

ハントさんがどのようにビジネスをデジタルの世界に移行したのか、また、コンプライアンスは真面目なビジネスですが、教える時にはそうである必要はないという考え方について、ハントさんにお話を伺いました。

Human Risk はどんな会社ですか?

人間の意思決定によって悪いことが起こる可能性があることを、私たちは直感的に理解しています。それは悪いことをするという決断かもしれませんし、良いことをしないという決断かもしれません。私たちは、リスクやミスを犯すことを「何かをすること」と考えがちですが、実は「何もしないこと」も同じように危険です。私はリスクとしての人間の意思決定に着目しています。人は最大の資産であると考えがちですが、実はそもそも問題を引き起こしたり、問題を悪化させたりする、リスクの最大の原因でもあります。そこで私は、意思決定に影響を与え、人々との関わりを深めるための方法を見つけることを目指す人々を支援しています。

コンプライアンスの仕事をしていると、私のクライアントは自然と自らのことを規制の専門家だと思っています。もちろんそうなのですが、実際には彼らの任務を遂行するために、人間の意思決定に影響を与えるビジネスを行っているのです。そのため、伝統的には営業職から連想するようなコミュニケーションスキルや説得力も、21 世紀のコンプライアンス・ツールキットの重要な要素となっています。

パンデミックはあなたのビジネスにどのような影響を与えましたか?

昨年このビジネスを始めたとき、私のビジネスプランは、拠点としているロンドンと世界各地のクライアントの現場に物理的に立ち会うことを想定したものでした。デジタル配信はプラン B(次善の策)であり、ビジネスのほんの一部での予定でした。出張ができなくなってからは、プラン B が最善の策(プラン A)となり、どうすればバーチャルでクライアントとエンゲージメントを深めることができるかを検討し始めました。それは、自分のサービスをリモートで効果的に提供するために、適切なセットアップとスキルを確保するために多額の投資をすることを意味していました。

パンデミックは、私のクライアントの業務内容にも影響を与えました。主にオフィスを拠点とするビジネスからリモートワークに移行したことで、コンプライアンス担当者が直面する課題も変化しました。異なる種類のリスクを管理しなければならないだけでなく、対象者との関わり方も変化しました。物理的な環境ではうまくいっていた手法が、バーチャルな環境ではまったく通用しないこともあります。

mmhmm がどのようにして人々の興味を引き続ける部分で役に立つのでしょうか?

対象となる従業員に影響を与えようとしている場合、彼らを特定の方法で行動するように説得しようとしています。それはマーケティングキャンペーンと同じようなものです。私は、コンプライアンス、人事、または CXO レベルの人たちに、コンプライアンスを行うためのより良い方法があると説得するとき、mmhmm を使ってメッセージを伝えます。もし、聴衆を巻き込むことを説得しようとするのであれば、まず私自身が聴衆を巻き込む必要があり、その価値を体現しなければなりません。

配信に関してはプラットフォームにとらわれません。

企業環境でプレゼンテーションをしているので、使用できるフォーマットとソフトウェアに制限があることがよくあります。mmhmm はその両方の問題を解決してくれます。バーチャルカメラであるということは、配信に関してはプラットフォームにとらわれないことを意味します。同様に、特定のスライドテンプレートを使用するように求められた場合でも、クリエイティブで、注目を集める方法でコンテンツを見せる余地があります。

何が素晴らしいかというと、私たちは彼らが自分では出会えそうにないものを見せていることです。というのも、私たちとは異なり、コンプライアンス担当者や倫理担当者は、バーチャルプレゼンテーションツールの調査やテストに時間を費やすことはありません。私たちはまた、企業環境に新しいソフトウェアをインストールする際に直面する可能性のある障害についても熟知しているので、ビジネスケースを作成し、コンプライアンスのハードルを乗り越えるためのお手伝いをすることができます。幸いなことに、彼らが直面しないであろう障害は、実際にソフトウェアを使用することです。私たちがこのソフトウェアをお薦めする理由の一つは、使いやすさです。クライアントは別のソフトウェアを学ぶ時間がないのです。

パンデミックで何か良いことはありましたか?

新しい働き方を余儀なくされることは、かなりのストレスになります。しかし、私たちがここ 1 年受けてきたデジタル世界で仕事をする「集中講座」は、古い働き方がいかに役に立たず、非効率的であったかを浮き彫りにしています。デジタル環境で他の人とのやりとりを改善することは、バーチャルなやりとりにとって有益なだけでなく、対面でのやりとりの価値をはるかに価値あるものとして認識できるようになると思います。

また、このような動きのおかげで、同じような分野で働く他の人たちとのパートナーシップを強化することができました。夏の間、私は倫理・贈収賄防止の専門家であるリチャード・ビストロング氏と定期的に対話をしていました。私たちは、自分たちのビジネスのために開発しなければならなかったスキルや専門知識が、コンプライアンスと倫理担当者が新しい環境での役割を成功させるために必要なものでもあることを認識しました。バーチャルな観衆と効果的に関わりを持つことは、これまで訓練されてきたことではありません。そこで私たちは、このギャップを埋めるために、コンプライアンス・コミュニケーション・ツールキットを共同で開発しました。

コロナウイルスがなければ、ツールキットの開発でリチャードと協力することもなかったでしょう。倫理・コンプライアンスコミュニティからの好意的な反応を考えると、これまでチャンスを逃していたのだと思います。