ロクナナワークショップや東洋美術学校で講師をされている山本麻美さんは、早くから mmhmm を活用いただいてきたお客様のお一人で、ありがたいことに mmhmm の大ファンであることを公言していらっしゃいます。なぜ mmhmm をこんなに好きになっていただいたのか、お話を伺いました。
mmhmm と出会ったきっかけについてお話いただけますか?
サンフランシスコに長年住んでいて、以前から色々と声をかけていただいている日本人の 方が、昨年 7 月 Facebook で mmhmm についての投稿をされたのを見てすぐにベータ版に申し込みました。かなり早い段階で入手できたのですが、当時はオンライン授業で使うには厳しい状態でしたね(笑)。
ですが「実用に耐えるようになるのは時間の問題だ」と信じていました。誰かの書く記事を待っていては遅いと思い、頻繁に一人で mmhmm を触ってみるようにしていたんです。そしてそのうちどんどんアップデートが来るようになり、実際に改良されて、ギャンブル的に実際に「使っちゃえ!」となりました(笑)。
ロクナナワークショップは、年初に原宿にあったリアル教室を閉鎖して、100 % オンライン化されましたが、このオンライン授業では最初のタイミングから mmhmm を使っています。
パンデミックの前からビデオ会議などは行なっていたんですか?
自分は東京に住んでいるのですが、都内はもちろん、福岡、名古屋などで行うクライアントの社内研修も現地に出向いて行っていました。当時から、研修後の課題評価やフォローはオンラインで行うなどは時々ありましたね。でもパンデミックが始まってからは、すべてがオンラインになりました。
mmhmm をどのようにお使いですか?
スライドを読み込んで表示するほか、iPhone の画面を共有します。あと、ポインターが便利ですね。操作方法を教える時に、拡大鏡を頻繁に使います。倍くらいの面積になるといいのですが。
また、もたつかずに簡単に共有画面の切り替えができるのがよいです。Zoom の画面共有機能を使うと、画面を切り替える毎に切り替えの操作が必要になりますから。
ビッグハンド機能も学校の授業でよく使っいて、「正解!」と言う時などに使ったりしています。ウケているかはわかりませんが、面白がってくれているとは思います(笑)。
周りでは ATEM Mini などを購入して画面切り替えを行なっている人もいました。自分も実は買おうかと悩みましたが、mmhmm に賭けました(笑)。
芸能人でもないですし、画面いっぱいに講師の顔がアップで映っている必要は全くありません。でも、mmhmm を使うと、スライドや共有画面をメインで見せながら、顔を小さく表示することもできる。これは授業にぴったり。また、授業を受ける側も、スライドのみの表示だと授業を受けている感じがしないようです。実際、顔が見えていると学生の反応が違うという話を教務課を通じて聞きました。
パンデミックが落ち着いたら、オンライン授業はどうなるとお考えですか?
講師をしている専門学校などの教育機関については、リアルに勝るものはないと思います。一方で、企業が行うセミナーなどについては、リアルとオンラインが共存して、リアルだけにも、あるいはオンラインだけにも、ならないのではないでしょうか。授業やセミナーに参加するモチベーションはオンラインでも享受できる講義内容だけではなく、「この会社のイベントスペースに入れる」といったリアルでしか得られない動機もありますし。
ロクナナワークショップに関しては、リアル教室を閉鎖して、オンライン 100% にする判断をしました。リアルでは得られないオンラインのメリットも大いにあることが分かってきましたので、これからも mmhmm を使っていきます。
最後に、何か伝えたいメッセージはありますか?
mmhmm はプレゼンテーションやセミナーだけでなく、エンターテイメントのライブ配信にも使ったら面白そうだなと感じています。バンド演奏の配信は難しそうですが、単独でのアコースティックギター弾き語りなど、アイデア次第ではすぐに使えるのではないかと、ミュージシャンの友人と mmhmm の可能性を探って実験している最中です。
最後に、私、熱意を持って周りに伝えていることがあります。苦難の中でもポジティブに立ち向かって、より良いものを提供するという心構えです。パンデミックの中、いち早くこういうツールを出してくれた mmhmm のような会社を応援する意味でも、どんどん使って、フィードバックをしていきたい。それによって製品が良くなっていくのです。
ものづくりに関わる人間としては、お互いに製品を使い合って、フィードバックのスピードとクオリティを上げていくのが大切だと思います。誰でも失敗はしたくないものですが、私はそれよりも「誰よりも早く」試すこと、変化に対応することに誇りを持っています。
ロクナナワークショップも同じです。私たちは、パンデミックの影響でリアル教室の閉鎖・完全オンライン化という、とても大きな決断と転換を図りましたが、以前と同じ、あるいはそれ以上の体験が提供できるよう、努力を続けています。
例えば、みんなが使っているからという理由だけで ATEM を導入するのではなく、今だからこそ新しいことを試してみる。これまでソフトウェアをずっと作ってきた人間としては、このパンデミックの期間にタイムリーに製品を出してくるフロンティア精神を評価したいと思います。mmhmm を応援しています!
(このインタビューは実際の発言を編集したものです。)