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アレックス・パチコフさん: mmhmm を使ってリモートでのデモをアップグレード

Ganda Suthivarakom

2020年10月27日

Sunflower Labs の CEO 兼共同創設者であるアレックス・パチコフ(Alex Pachikov)さんは、正体不明の雑音で目を覚ますという夜を何度も経験し、ドローンによるセキュリティシステムを思いつきました。同社はパンデミックが始まる直前、2020年の CES で初の完全自律型住宅用セキュリティ・ドローンを発表しました。それ以来、パチコフさんと 2 つの大陸に離れたチームは、物理的な製品を安全に作り上げ、ビデオを通じて協業し、潜在的な顧客や投資家にシステムをデモンストレーションするための新しい方法を見つけなければなりませんでした。これらの課題を乗り越えていくために mmhmm がチームをどう手助けしているかについて、パチコフさんに話を聞きました。

Sunflowers、bee、beehive どのように家の周りに配置されるかを示したイラスト

Sunflower Labs はどのようにして設立されたのですか?

2016 年に会社を設立しました。私は森の隣に住んでいるのですが、家の裏の森では常に物音がしています。例えば、動物がいたり、ティーンエイジャーが時々パーティーをしていたりします。ですから、森はいつも心配の種でした。妻は何かが聞こえたといって、いつも夜中に私を起こしていました。防犯カメラはありましたが、それでは何も役に立つものは見えませんでした。

そこで私は共同創設者の Chris (Eheim) と一緒に、セキュリティシステムのために「空に浮かぶ目」となるドローンを作りたいという基本的な目標を固めました。ドローンを作るだけでなく、ドローンを保管し、着陸するベースステーションも作る必要があることに気付きました。私たちは完全なソリューションを構築したいと考えました。

Sunflower Labs のチームメンバー

パンデミックでビジネスはどのように変わりましたか?また、どのような課題に直面しましたか?

1 つ目は、サンフランシスコとスイス・チューリッヒの 2 拠点にオフィスがあったことです。私を含む数人の従業員は定期的にオフィスを行き来していました。当然ながらこれが非常に難しくなり、隔離期間を考えると行き来は現実的でなくなりました。

もう一つは、私たちが物理的なセキュリティ会社であるということです。オンラインで購入して、コンピュータにインストールするといったものではありません。私たち、あるいは設置業者がある特定の場所に物理的にシステムを設置する必要があります。パンデミックのため、多くのデモが遅れていました。

(日本語字幕をオンにしてご覧ください。)

その課題をどのように克服してきましたか?また mmhmm はどのように役立ちましたか?

リモートワークが上手にできる会社になったことで、全体的にコミュニケーションが良くなり、労働時間に依存しない生産性の高い仕事ができるようになったと思います。

mmhmm を使うことで、リモートでシステムのデモを行うことができるようになりました。これは私たちにとって大きな出来事です。通常の状況でさえ、ドローンとたくさんのセンサーを家に送ってデモを行うことは、すべての見込み客に対してできるわけではありません。遠隔地からシステムをデモする必要がありましたが、それを可能にしてくれたのが mmhmm でした。しかも私たちは短期集中でこの方法を開発しなければなりませんでした。デモができなければ、販売に大きく影響します。

この時期の私たちの課題の一つは資金調達です。mmhmm が特に役立ったことの 1 つは、システムの写真を見せたり、デモを行ったりしたことです。プレゼンをするときには、スライドを見せるだけではなく、システムのライブデモを見せたいと思っています。mmhmm を使うと、スライドを見せるだけでなく、実際にドローンから撮影されているライブ映像を見せることもできます。そして、Zoom 画面の前に座りながら、手に持っている物理的な製品を見せるだけでなく、ドローンがどのように動作しているのか、どのように飛んでいるのかを見せることもできます。スライド、私の映像、ドローンからのライブ映像を簡単に切り替えることができます。また、外部カメラの映像で着陸の様子を撮影したものも見せますね。

スライド、私の映像、ドローンからのライブ映像を簡単に切り替えることができます。

mmhmm がなかったら、これらのことをするのは非常に難しかったと思います。独演会でした。私は家のオフィスから何十ものピッチを行いましたが、プレゼンテーションを行いつつ、複数のビデオ入力をコントロールしてプレゼンテーションに組み込んでいきました。

リモートでのプレゼンにはどんな反応がありましたか?

「どうやっているの?」という反応がありましたね。冗談ではなく、とても自然に複雑なプレゼン操作をしていることに感心されて、投資家向けのプレゼンテーションで mmhmm の説明するのに多くの時間を使いました。私がピッチしていた人々をベータ版に招待したので、私の持っていたベータ招待コードをすべて使ってしまいました。

もう一つよくあったのは、デモをすると「これは本当にライブ映像なの?」と聞かれることです。私の映像、ドローンの映像とスライドをあまりにも簡単に切り替えているので、前もって録画したものだと思われたようです。これは私の家の外で行っているデモで、ドローンからの映像に私の姿が映り込みます。ですからライブだと気づいてもらえます。

Sunflower Labs Beehive と、Alex Pachikov と Chris Eheim

パンデミックの影響で、あなたにとってプラスになったことは何ですか?

以前は私たちのシステムは少し贅沢なものだと思っていました。しかしパンデミックの影響で、警備員を雇って物理的なセキュリティを提供することが難しくなりました。私たちのシステムは、以前は存在しえなかったリモートセキュリティを提供することができることがわかったんです。1,000人以上の人々から、「十分な人員が確保できないので、セキュリティが必要な遠隔地が危険な状態です。監視する何らかの方法が必要なんです」という連絡をいただきました。私たちは新しいミッションを見つけました。パンデミックの後も、この傾向は続くと考えています。私たちはその最前線に立てることを嬉しく思います。

(このインタビューは実際の発言を編集したものです。)

Sunflower Labs セキュリティドローンシステム